園芸学会 in 三重

  • 2008/09/29(月) 01:11:20

今日は、生産活動とはちょっと違う話をしましょう。

苗生産部では、もちろん生産活動をやっていますが、
その他にも研究活動を積極的に行なっています。
大学ですから当然ですよね。

研究も、もちろん直接生産に関わることを研究したりもしますが、
基礎的な研究も行なっております。
だから、苗生産部の生産活動は、研究活動の成果をもとに、
日々、進化しています。


さてさて、今日はそんな研究活動をちょっとだけご紹介しましょう。

9月27日〜28日に園芸学会・平成20年度秋季大会が開催され、
苗生産部技術職員の長嶋さんがポスター発表を行ないました。



右手に立っているのが長嶋技術職員です。

研究のタイトルは、
『閉鎖型苗生産システムを用いたハーブ30種の種子発芽に及ぼす低温処理の影響』



これが、実際のポスターです。

どんな研究かというと、、、
皆さんがどこかで口にしているかもしれない『ハーブ』に関する研究です。

ハーブは,薬味及び調味料などの食と健康の補助として利用されたり、
ガーデニングやアロマテラピーなどの素材としても利用されたりと、
いろいろなところで活躍する植物ですね。
ハーブは年々流通量が増えているのですが、乾燥しているものの多くは輸入品!
品質と安全の面でちょっと心配という方もいらっしゃるのではないでしょうか?!
また、生食用のフレッシュハーブも最近は良くスーパーで見かけるようになりましたね。
でも、まだまだ生産も少ないのが現状です。



『フレッシュハーブの販売されているところ』


どうして少ないかというと、、、
種子繁殖がちょっと難しいハーブ類があるからなんですね。
種子で簡単に作れれば、沢山作れるようになりますから、
ハーブの入ったサラダなんかも気軽に楽しめるようになるかもしれませんね。
さらに、国産ハーブも沢山作れるようになりますから、
安心して食べられるようになりますね。
種子繁殖できればいい面が沢山あります。
そこで、、、
ハーブの種子繁殖技術を新しく確立するためにこの研究が始められました。


研究はまだまだ、続いていますので
詳細なところはまた結果がで次第書いていきます。




苗生産システム〜その2〜

  • 2008/09/25(木) 20:45:37

前回の記事は種子を播いたところで終了してしまったので、
今日はその続きを書きましょう。


まず、、、
種子を播いた後どうするかというと、、、
発芽をさせなければなりません。

そこで、、、
発芽をさせるための発芽室に、
種子が播いてあるセルを入れます。

発芽室は、発芽に必要な温度環境を一定に保ってくれるお部屋です。

これが発芽室の外観。




ドアのところにある移動式の棚にセルを積んで、、、
そのまま、
棚ごと発芽室に入れられます。


ここまでは、機械が自動でやってくれるので簡単ですが、、、
(実際には、機械にも細かいミスがあるので最終的にはプロの目によってチェックされます。)
この発芽室に入れてる期間をどれくらいにするか、
つまり、いつ発芽室からセルを出すか、のタイミングをはかるのは、
やはり、プロの目が必要!
長く発芽室に入れていれば、それだけで苗が劣化してしまう恐れがありますから、
このタイミングは気を使います。

『苗』という言葉だけ出てきても、イメージしづらいと思いますので、
実際のセル苗を御見せしましょう。




ちなみに、この苗が何だかわかりますか...?


これは、ビオラの苗です。
発芽室をうまく使うと、こんなにきれいに揃った苗が出来上がります。

このビオラの苗も1週間もすれば、、、




この通り!
もう、鉢上げする大きさになります。
セル苗としてはこの状態で完成です。